提灯は幼い頃、怖いものの象徴の一つでした。何故なら「提灯お化け」という絵を見たから。多分、誰でも見た事があるお化けの一つではないでしょうか。
古い提灯が上下にパックリと割れて、その割れた部分が口となって長い舌が飛び出している姿は有名ですね。その提灯の上半分には一つ目ないし二つの目があるのが一般的です。
ただ、この提灯お化けの発祥は実は詳しい事はわかっていないようです。絵に残っているからには、何か伝承があるのでしょうが、伝承自体が定かでは無いのです。お化けというからには妖怪の類かと思いきや、そうでもない。子供向けに作られた妖怪ではないかという説もあるくらいです。
ただ、この提灯お化けは古い提灯が妖怪となったという伝承の通り、古いものに宿る妖怪であるため、歳月を経た器物が化けた妖怪という見方が強いようです。
この妖怪を付喪神と言いますが、伝承上は送り提灯や提灯火のように怪火として伝わっているそうです。
きっと日本古来の文化であるちょうちん オリジナルの役割として、道を照らすための火が揺らめいているので、妖怪の類と勘違いされやすかったのかもしれませんね。日本独特の形である提灯はきっと古くから身近な存在として役立っている反面、いつまでも消えないその火を見て怖がるものもあったのではないでしょうか。